VRChatのアバター改変を始めると、必ずと言っていいほど耳にする名前があります。それが「lilToon(リリトゥーン)」です。
多くのBoothアバターで標準採用されており、「これさえ入れておけば間違いない」と言われるほど高性能かつ使いやすいシェーダーです。
この記事では、初心者がまず押さえておくべきlilToonの基本設定から、VRChatで綺麗に見せるための具体的な数値まで解説します。
- VRChat歴:5年 / アバター改変歴:4年
- 使用シェーダー:lilToon 一択(全アバター適用済み)
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なぜlilToonが選ばれるのか?
VRChatには他にも多くのシェーダーがありますが、lilToonが圧倒的に支持されている理由は3つあります。
① 圧倒的な多機能性 — 瞳のキラキラ・服の発光・輪郭線・影の形……やりたいことがこれ一つで完結します。他のシェーダーに乗り換える理由がほぼありません。 ② 動作が軽い — 高機能なのに最適化されており、大人数イベントでも他の人への負荷が低いです。Quest対応もボタン一つで完了します。 ③ コミュニティの資産が豊富 — BOOTHで販売されているアバターのほぼ全てがlilToonを前提に作られているため、設定ノウハウやトラブル解決情報がネット上に大量にあります。—
lilToonの導入方法
アバターをインポートする前に必ず入れておきましょう。後から入れると、マテリアルがピンクになったまま修正作業が発生します。
方法①:BOOTHから直接インポート(確実) 1. BOOTHのlilLab公式ページから最新版の `.unitypackage` をダウンロード 2. Unityプロジェクトが開いた状態でファイルをドラッグ&ドロップ 3. 「Import All」をクリック 方法②:VCC(VRChat Creator Companion)経由(管理が楽) 1. VCCを開いてプロジェクトを選択 2. 「Manage Packages」→「lilToon」を検索して「Add」 3. バージョン管理もVCCが自動で行ってくれる—
基本設定:よく触る項目と推奨値
アバターのマテリアルを選択し、InspectorのShaderが `lilToon` になっていることを確認したら、以下の順番で設定します。
① メインカラー(色調整)
肌・髪・服の色味をここで調整します。
– Color: 全体の色。わずかに暖色(わずかにオレンジ寄り)にすると肌が血色よく見える
– Hue / Saturation / Value(HSV): 色相・彩度・明度を数値で細かく調整。BOOTHで買ったアバターの色が好みでないときはここから変える
② 輪郭線(アウトライン)
アニメ調の見た目にするかどうかを決める重要な設定です。
| 有効化 | 「Outline」タブ → 左のチェックボックスをON |
| 太さ(Width) | 0.03〜0.08 が自然。顔まわりは細め(0.03)、衣装は少し太め(0.05〜0.08) |
| 色 | 黒(#000000)が基本。ただし肌色に近いマテリアルは暗めの肌色(#3D2B1F など)にすると馴染む |
| カメラ距離補正 | ONにすると遠くから見たときに輪郭線が太くなりすぎるのを防げる |
③ 影(Shadow)
lilToonの影設定はVRChatの見た目クオリティを大きく左右します。ここが分かると一気に「上手い人の改変」に近づきます。
| Shadow 1st Color | メインカラーより彩度高め・明度低めの色。肌なら少しオレンジ〜茶寄りに |
| Shadow Border | 0.4〜0.6。光と影の境界位置。高いほど影が多くなる |
| Shadow Blur | 0.1〜0.3。影の境界のぼかし量。アニメ調は低め(シャープ)、リアル調は高め |
| 2nd Shadow | 影の中にさらに深い影を追加できる。顔の陰影をより立体的にしたいときに使う |
④ 発光(Emission)
服や瞳を光らせる設定です。暗いワールドでもアバターの「映え」を維持できます。
– Emission Color: 光らせたい色を指定。白(#FFFFFF)は全体が光り、特定色を指定するとその色で発光
– Emission Map: テクスチャのどの部分を光らせるかマスクで指定できる
– Blink(点滅): Emission にアニメーションを付けてゆっくり点滅させることも可能
⑤ Rim Light(リムライト)
アバターの輪郭にうっすら光を足して立体感を出す設定です。うまく使うと一気に高級感が増します。
| Color | 白〜薄い水色(#E0F0FF)が自然。強い色は派手になりすぎる |
| Border | 0.4〜0.6。高いほどリムの範囲が狭くなる(輪郭に近い) |
| Blur | 0.3〜0.5。ぼかしを入れると自然に馴染む |
| Intensity | 0.3〜0.6。強すぎると安っぽく見えるので控えめが◎ |
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VRChatで綺麗に見せる「必須の追加設定」
暗いワールドでも顔が沈まない設定
VRChatのワールドによっては照明がほぼなく、アバターが真っ暗になってしまうことがあります。
「ライティング」→「明るさの下限(Light Min / Minimum Light Intensity)」を `0.2〜0.4` に設定これを入れておくと、照明ゼロのワールドでも最低限の明るさが保たれ、顔が潰れません。アバター改変ではほぼ必須の設定と思ってください。
シェーダーフォールバック設定(Quest対応)
VRChatにはQuest対応していないシェーダーを「近いシェーダーで代替表示」するフォールバック機能があります。lilToonは適切にタグを設定することで、Quest環境でも崩れにくく表示されます。
マテリアルのInspectorで `Shader` → `lilToon` → 「Rendering」タブ → 「Fallback」 に適切な値を設定。迷ったら `Standard` に設定しておけば最低限の互換性が保てます。
Quest版への一括変換
Quest版のアバターを作る際は、マテリアルの上部にある「Quest用シェーダーに変換」ボタンを押すだけで、lilToonの見た目をできる限り維持したままQuest対応できます。
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よくある失敗と対処法
Q. マテリアルがピンク(エラー)になった→ lilToonが入っていない状態でアバターをインポートしたため。BOOTHからlilToonをインポートすれば自動で修復されます。
Q. 暗いワールドで顔だけ真っ黒になる→ 「明るさの下限(Light Min)」が0のままです。0.3程度に上げてください。
Q. アウトラインが太すぎる / 細すぎる→ Widthの値で調整。数値が小さいほど細くなります。顔マテリアルは0.03、服は0.05〜0.07が目安。
Q. Quest環境で他の人から見たとき白くなる→ Quest非対応シェーダーが原因。Quest版ビルドでは「Quest用に変換」またはMobile/Toonシェーダーへの変更が必要です。
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これだけでは足りない:Udemyで深めるポイント
lilToonには今回紹介した設定の他にも、MatCap(金属・ガラス質感表現)・テカリ(Specular)・カスタムシェーダー・AudioLink連動など、記事では伝えきれない設定が何十項目もあります。
また、lilToonを使いこなす上で欠かせない「Unityのマテリアル・テクスチャの仕組み」や「UV展開の理解」は、テキスト記事だけで習得するのが難しい領域です。
📚 Udemyで深めると「別次元」になる設定
- Blenderでテクスチャを自作・編集してlilToonに適用する方法
- MatCapで金属・ガラス・水面のリアルな質感を作る方法
- AudioLinkでBGMに合わせてアバターを光らせるギミック
- FaceEmote(表情)とlilToonの組み合わせで「瞳の輝きを変える」設定
Unityマスター講座:アバターカスタマイズ&シェーダー完全習得
「lilToonの設定項目が多すぎて何が何だか分からない」「質感表現を自分でコントロールしたい」——そんな方に向けた講座です。Unityのマテリアル・テクスチャの仕組みからlilToonの応用設定まで、動画で体系的に学べるため、記事を読んで試行錯誤するより圧倒的に早く習得できます。
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