VRChatのワールドは、Unityの上に「3Dオブジェクト」を積み重ねて作ります。最初は難しそうに見えますが、基本操作はマインクラフトのようなブロック積みに近い感覚で直感的に理解できます。
この記事では、床・壁を自分で作る「ProBuilder」と、BOOTHから家具を持ってくる「アセット配置」、この2つをマスターすることを目標にします。
- VRChat歴:5年
- ワールド作成歴:3年(公開ワールド5個)
- 使用ツール:Unity 2022 LTS / VCC(VRChat Creator Companion)
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まず「シーン」を整理する
Unityプロジェクトを開いたら、最初にシーンを整理します。
1. Hierarchyウィンドウ(左側)に表示されているデフォルトのオブジェクト(Cubeなど)は不要なら削除
2. VRChat SDK の `VRCWorld` プレハブをHierarchyにドラッグ&ドロップ(スポーン地点とVRC機能の基盤)
3. Sceneウィンドウの見やすい位置にカメラを合わせる(マウスホイールでズーム、右クリック+WASDで移動)
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方法① ProBuilderで部屋の「箱」を作る
ProBuilderはUnity公式の拡張ツールで、Unityの中だけで3Dモデルを作れます。外部ソフト(Blenderなど)が不要なので、初心者に最もおすすめです。ProBuilderのインストール
1. メニューの `Window` → `Package Manager` を開く
2. 左上のドロップダウンを「Unity Registry」に変更する
3. 検索欄に「ProBuilder」と入力して表示されたパッケージを選択
4. 右下の「Install」をクリック
5. インストール後、`Tools` → `ProBuilder` → `ProBuilder Window` を開く
床を作る
1. ProBuilder Windowの「New Shape」をクリック
2. 「Plane」を選択 → Create
3. 作成されたPlaneをSceneで選択し、Rキー(Scale)で床の広さを調整する
4. Inspectorの `Transform` でサイズを確認(例:X=20, Y=1, Z=20 で20m四方の床)
💡 VRでの「1ユニット = 1メートル」
UnityのデフォルトはScale 1 = 1m。アバターの身長が約1.7ユニットなので、部屋は最低でも縦横10ユニット以上を目安にすると窮屈になりません。
壁を作る
1. ProBuilder Windowの「New Shape」→「Cube」を選択 → Create
2. Sceneで選択し、Rキーで壁の厚さ・高さを調整(例:X=0.2, Y=3, Z=10 で薄い壁)
3. Wキー(移動)で床の端に配置する
4. 同じ操作を繰り返して4面の壁を作る
「面の押し出し」で複雑な形を作る
ProBuilderの真価は「面を押し出す」操作にあります。
1. ProBuilder Windowで「Face(面)」選択モードに切り替える
2. Cubeの一面をクリックして選択(オレンジ色になる)
3. ProBuilder Windowの「Extrude Faces」をクリック
4. 選択した面が引き伸ばされる → そのまま移動して部屋に「出っ張り」を作れる
この操作だけで、凹凸のある壁・L字型の廊下・段差なども作れます。
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方法② BOOTHの3Dアセットで家具を配置する
部屋の骨格ができたら、市販の家具や小物アセットを配置します。
アセットのインポート
1. BOOTHや Unity Asset Store でアセット(`.unitypackage` ファイル)をダウンロード
2. Unityが開いた状態で `.unitypackage` をProjectウィンドウにドラッグ&ドロップ
3. インポートダイアログが出たら「Import All」をクリック
4. Projectウィンドウの `Assets` フォルダ内に素材が追加される
Prefabの配置
1. Projectウィンドウでアセット内の「Prefab(青いアイコン)」を探す
2. HierarchyウィンドウにドラッグするかSceneに直接ドラッグ
3. Wキー(移動)・Eキー(回転)・Rキー(拡大縮小)で位置を調整
| W | 移動モード(Move) |
| E | 回転モード(Rotate) |
| R | 拡大縮小モード(Scale) |
| Ctrl+D | オブジェクトを複製 |
| F | 選択オブジェクトにカメラを向ける |
| Ctrl+Z | 操作を元に戻す |
「コライダー(Collider)」を設定する
家具を置くだけでは、VRChat上でアバターがすり抜けてしまいます。床や壁として機能させるにはColliderが必要です。
1. オブジェクトを選択してInspectorを開く
2. 「Add Component」→「Box Collider」(または Mesh Collider)を追加
3. `Is Trigger` のチェックは外しておく(チェックを入れるとすり抜けキャリアになってしまう)
ProBuilderで作ったオブジェクトには自動でMesh Colliderが付くので、手動追加は不要なことが多いです。
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マテリアル(色・質感)を設定する
白や灰色のままでは寂しいので、色や質感(マテリアル)を設定します。
1. Projectウィンドウで右クリック → `Create` → `Material` を選択
2. できたマテリアルを選択し、Inspectorの「Albedo」の色見本をクリックして色を変更
3. 作ったマテリアルをSceneのオブジェクトにドラッグ&ドロップして適用
テクスチャ(木目や石畳の画像)を使う場合は、画像ファイルをProjectにインポートしてからAlbedoの横の□にドラッグすれば反映されます。
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Hierarchyの整理:グループ化しておく
オブジェクトが増えてくるとHierarchyが散らかります。早めにグループ化する習慣をつけましょう。
1. Hierarchyで右クリック → `Create Empty` で空のGameObjectを作成
2. 名前を「Walls」「Furniture」「Lighting」などに変更
3. 関連するオブジェクトをドラッグしてその下に入れる(子オブジェクト化)
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よくある失敗と対処法
Q. 床を歩くとずぶずぶ沈む→ `VRCWorld` プレハブのスポーン地点の高さが床より下になっている可能性があります。VRCWorldを選択してInspectorでY座標を床の上面に合わせてください。
Q. 家具が「ピンクのエラーテクスチャ」になる→ マテリアルのシェーダーが対応していません。マテリアルを選択してInspectorの「Shader」を `Standard` または `VRChat/Mobile/Standard` に変更してください。
Q. Prefabを置いたらサイズが巨大/極小になった→ アセット元のScale設定の違いが原因です。Hierarchyでオブジェクトを選択し、InspectorのTransform → Scaleを (1, 1, 1) にリセットしてから手動で調整してください。
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まとめ:配置は「センス」ではなく「慣れ」
| ProBuilder | Package ManagerからインストールしてNew Shapeで床・壁を作成 |
| 面の押し出し | Face選択 → Extrude Facesで複雑な形を作れる |
| アセット配置 | BOOTHのPrefabをHierarchyにドラッグ → W/E/Rで調整 |
| Collider | Box Collider を追加しないとアバターがすり抜ける |
| マテリアル | Create → Material で作成してAlbedoで色設定 |
最初は好きなワールドを参考に家具を並べるだけでOKです。「置く・動かす・複製する」を繰り返すうちに、自然と感覚がつかめてきます。
形ができたら次はライティングで空間に命を吹き込みましょう。
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